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日本人の英語が通じない理由|発音の特徴とカタカナ英語の直し方

2026年7月31日 · 潮田 豊幸(World Finance Edu)
著者:潮田 豊幸。シンガポール在住。日々の仕事はすべて英語です。Mentogram School of Finance の Program Director 兼 Founding Partner(授業はすべて英語、学位授与は Woolf)、フラクショナルCFO、エンジェル投資。ネイティブではない立場で、英語で20年以上グローバルの実務に携わってきました。米国公認会計士(USCPA)、INSEAD Global Executive MBA。 経歴・登壇の実績 ›

単語も文法も合っているのに、海外で英語が通じない。聞き返される。この経験は、多くの日本人ビジネスパーソンに共通しています。原因は英語力の不足ではありません。日本語と英語の「音の仕組み」の違いにあります。

この記事では、日本人の英語の発音の特徴を整理し、大人からでも直せる練習の優先順位を紹介します。

日本人の英語の発音、5つの特徴

1. すべての子音に母音をつけてしまう

日本語は「子音+母音」のセットで音を作る言語です。そのため「desk」が「デスク(de-su-ku)」と3音節になります。英語では1音節です。音節の数が変わると、相手の頭の中の「単語の形」と一致しなくなり、通じなくなります。

2. リズムが平坦になる(最大の原因)

英語は強く読む音節と弱く読む音節の差が大きい「強勢リズム」の言語です。日本語はすべての音をほぼ同じ長さで読む「モーラリズム」です。日本語のリズムのまま英語を話すと、相手はどこが大事な単語なのか捉えられません。個々の音の正確さよりも、このリズムの違いのほうが「通じない」への影響が大きいというのが、多くの研究と実務経験の一致するところです。

3. カタカナ英語の干渉

「エネルギー(energy)」「ウイルス(virus)」「テーマ(theme)」のように、カタカナ語は元の英語と音がかけ離れていることが多く、知っている単語ほどカタカナの音で発音してしまいます。カタカナ英語が通じないのは、音節数もストレスの位置も元の英語と違うからです。

4. LとR、BとV、THなど日本語にない音

有名な弱点ですが、実は文脈で補われることが多く、単独で致命傷になることは多くありません。優先度は下で説明します。

5. 語尾の子音が消える、または強くなりすぎる

「want」の t のような語尾の子音は、消してしまっても、母音をつけて「ウォント(wanto)」にしても不自然になります。軽く止める程度が自然です。

直し方:優先順位を間違えないこと

大人の学び直しで最も大切なのは、練習の優先順位です。

優先度項目理由
1単語のストレス(強勢)の位置ここが違うと単語ごと認識されない
2文のリズム(強弱)大事な単語が相手に届くようになる
3音節の数(余計な母音を入れない)単語の「形」が一致する
4個々の音(L/R、THなど)効果はあるが、文脈で補われやすい

多くの人はLとRの練習から始めますが、投資対効果が最も高いのはストレスとリズムです。リズムの練習にはシャドーイングが有効です。

目指すのは「ネイティブ発音」ではなく「伝わる発音」

忘れてはいけないのは、ゴールはネイティブのような発音ではないということです。世界の英語話者の大多数は非ネイティブで、それぞれの母語のなまりを持ったまま、国際ビジネスの現場で堂々と仕事をしています。インド、フランス、中国、それぞれのアクセントがあって当然です。

問題は「なまりがあること」ではなく、「リズムと音節が崩れていて認識されないこと」、そして自信がなさそうに聞こえて実力より低く評価されてしまうことです。発音の目的は、あなたの中身が正しく伝わり、正しく評価されることです。

まとめ

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潮田豊幸
潮田 豊幸(Toyoyuki Ushioda)
World Finance Edu 代表(シンガポール)。
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