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英語面接の対策|よく聞かれる質問と答え方の型

2026年8月27日 · 潮田 豊幸(World Finance Edu)
著者:潮田 豊幸。シンガポール在住。日々の仕事はすべて英語です。Mentogram School of Finance の Program Director 兼 Founding Partner(授業はすべて英語、学位授与は Woolf)、フラクショナルCFO、エンジェル投資。ネイティブではない立場で、英語で20年以上グローバルの実務に携わってきました。米国公認会計士(USCPA)、INSEAD Global Executive MBA。 経歴・登壇の実績 ›

英語面接で頭が真っ白になった経験はありませんか。日本語なら3秒で答えられる質問なのに、英語になると言葉が出てこない。準備していなかった質問が来ると、沈黙してしまう。答え終わっても「今のは伝わっただろうか」と不安が残る。

これは英語力の問題に見えて、じつは違います。多くの場合、原因は「答えの型を持っていない」ことです。逆に言えば、聞かれる質問と答えの型を先に用意しておけば、英語面接は驚くほど安定します。

なぜ英語面接で詰まるのか

母語での面接なら、私たちは考えながら文を組み立て、途中で言い直し、要点にたどり着けます。英語ではこの「考えながら組み立てる」処理に負荷がかかり、内容を考える余裕がなくなります。文法を探しているうちに、何を言いたかったのか自分でも見失うのです。

だから対策の中心は、単語や文法の暗記ではありません。答えの骨組みを先に決めておき、本番では中身を入れるだけにすることです。骨組みさえあれば、多少つたない英語でも、面接官には筋の通った答えとして届きます。

よく聞かれる質問はほぼ決まっている

英語面接の質問は無限ではありません。実務の現場で繰り返し出会うのは、次のような定番です。これらに答えを用意しておくだけで、大半の面接は乗り切れます。

タイプ質問例問われていること
自己紹介Tell me about yourself.あなたは何者で、何を提供できる人か
志望動機Why do you want this role?ここでなければならない理由
強み・弱みWhat are your strengths and weaknesses?自己認識と改善の姿勢
行動質問Tell me about a time you...過去の具体的な行動と結果

最初の「Tell me about yourself」は、面接全体の印象を決める最初の勝負です。構成と例文はビジネス英語の自己紹介にまとめています。ここで型を持っておくと、冒頭の緊張が一気にほぐれます。

行動質問はSTAR法で構造化する

いちばん詰まりやすいのが「Tell me about a time you led a difficult project(困難なプロジェクトを率いた経験を教えてください)」のような行動質問です。ここで効くのがSTAR法です。STAR は Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字で、経験を語る順番を決めた型です。

STAR法の4ステップ
・Situation(状況): いつ、どこで、どんな場面だったか
・Task(課題): あなたが解決すべきだったこと
・Action(行動): あなた自身が実際にとった行動
・Result(結果): 何がどう変わったか(数字があれば入れる)

この順番で話すと、英語であっても答えが迷子になりません。特に大事なのが Action です。「チームが」ではなく「私が何をしたか」を主語にします。面接官が知りたいのは、あなた個人の貢献だからです。答えは長くする必要はなく、4ステップを各1文から2文でつなげれば十分です。

答え方の3つのコツ

1. 結論から言い切る

英語では、結論を先に置くほど伝わります。「I improved the process and cut the reporting time by half.」のように、まず結果を言い、それから理由や経緯を足す。日本語の「経緯から説明する」順番のままだと、面接官は要点を待ちきれません。文末を上げずに下げて言い切ると、自信の印象も変わります。

2. 覚えた答えを棒読みにしない

準備した答えをそのまま暗唱すると、かえって不自然に聞こえます。丸暗記ではなく、骨組みだけ覚えて、内容語を強く読むリズムで話す。この「棒読みにしない話し方」は自己紹介の記事でも扱っています。

3. 聞き取れなかったら聞き返す

質問が聞き取れないまま答えるのは、最悪の失点です。「Could you rephrase that?(言い換えていただけますか)」と落ち着いて聞き返せるほうが、はるかに評価されます。会議でも使える聞き返しのフレーズは英語会議を乗り切るに整理しています。

本番前の練習法

  1. 定番質問に答えを書き出す:上の4タイプに、自分の言葉で答えを一度書きます。書けない答えは、本番でも口から出ません。
  2. STAR法でエピソードを3つ用意する:リーダーシップ、失敗、対立の解決など、汎用性の高い経験を3つ、STARの順番で準備しておくと、多くの行動質問に流用できます。
  3. 声に出して録音する:頭の中で言えても、口では出てきません。録音して聞き返すと、詰まる箇所と平坦な箇所が一目でわかります。
  4. 本番の想定で話す:質問を読み上げてもらい、その場で答える練習をします。準備した文を思い出すのではなく、骨組みから組み立てる感覚を体に入れます。

まとめ

英語面接は、英語がうまい人が勝つ場ではありません。中身を持ち、それを型に乗せて落ち着いて出せる人が評価されます。外資系での英語の評価に悩んでいる方は、外資系で英語がつらい・できないあなたへもあわせてどうぞ。

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潮田豊幸
潮田 豊幸(Toyoyuki Ushioda)
World Finance Edu 代表(シンガポール)。
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